ねむれない夜は



お湯を沸かして、紅茶を淹れる


一応ホットミルクを見習って、ミルクを加える


アールグレイのミルクティー


それをゆっくり飲みながら、読みかけの三四郎をめくる


大丈夫、私は、他の人とは違う


朝は早起きする必要無いし、どれだけ寝ていても怒られない


ある日を境に、家族は私に小言を言わなくなった


嫌だよね、そんな急に態度変えるなんてさ、ひどいよ


そんなんなら、生きているうちから、優しくしてくれたって良かったじゃないの


まだ減らないホットミルクティーは、冷たくなっていた