線路と檻

 

 

敷かれたレールの上を順調に努力して進んで行けば、本当に、幸せが手に出来るのだろうか。

 

 

恵まれた檻の中で、毎日、ルールを守ってそれなりに暮らしていけば、それが一番の幸せで、

「普通」の平穏な日々を続けられるのだろうか。

 

 

レールを外れたら何処へ向かうのだろうか。

 

 

反対側から走ってくる電車に轢かれてしまう?

 

 

それとも、反対側から歩いてきた人に出会って同志となり、協力プレーを楽しめる?

 

 

檻の中から飛び出したらどうなる?

 

 

ライオンに食べられてしまう?

 

 

はたまた、大自然の中でゆったりスローライフが送れる?

 

 

人生に、地図があればいいのに。

 

 

説明書が付いていたら楽だったのに。

 

 

正しい道を選ばなくてはいけない、失敗はできない、という観念に追い込まれ、

 

 

いつまでもレールの上を迷いながらもただただ進むことしかできない。

 

 

いつまでも檻の中で温かい食事にありつくことしか出来ない。

 

 

平穏な日々の連続を維持出来ることが本当に幸せなのだろうか。

 

 

消えることのない虚無感や無力感に苛まれながら、終点まで向かって行くのだろうか?

 

 

いつまでも温室で育てられている野菜みたいに、外界の厳しさを知ることもないまま出荷されて行くのだろうか。

 

 

別にどっちだっていい。

 

 

けれど、自分は決まったレールを辿るという決意、檻の中で安心できてればそれで良いという決心もできない。

 

 

ただただ、頭の中で迷い彷徨うだけなのだ。